NSWでチェリーピッキングが終わり、私はタスマニアに行くためにメルボルンに向かっていた。

2017年1月です。

もちろんタスマニアでチェリーピッキングをするのが目的であった。
タスマニアは3回目で、すでにファームの情報もかなりもっていたので、仕事探しには自信があったし、テント生活にも慣れていたので、どこでもやっていけると思っていたが、すぐに自分の考えが甘かったと知ることになった。

タスマニアに着くと早速チェリーファームへ行くためにデボンポートからホバートエリアへ向かって車を走らせた。

違和感を感じたのは、ホバートに着いてからのことだった。ファームへ向かう途中ヨーロピアンのワーカーを道沿いでよく見るようになり、キャラバンパークやテントサイトは人でいっぱいになっている光景を見た。
みんなチェリー目的で来ているのだとわかっていたので、心配することなくファームへ向かった。

ファームへ着くと早速、スーパーバイザーに会って仕事を探していると話すともうウンザリって感じの態度で、ウェイティングリストに名前を書くように言われた。状況を把握するために少し話をして見ると・・・

自分:    今何人ぐらい待っているの?

オージー:  多分50人くらいだ

自分:    テントがあるからテントを張って待っていたいんだけど、どこに張ればいい?

オージー:  仕事をゲットした人しかテントサイトは使えないんだ

自分はこの会話で、自分が今おかれている状況を知ることができた。

要するにワーカーが溢れているということだった。確かにタスマニアは収穫シーズンに入っていて仕事はある時期ではあったが、仕事量に対して圧倒的にワーカーの量が多い事態になっていた。

しかも、今仕事をもらっている人は、11月下旬〜12月上旬にすでにタスマニア入りしているので、1月5日に来た自分は、ファーム側からしたら論外だった。

私はいくつかのチェリーファームを回った後、すぐに切り替えてブルーベリーファームやベジタブルファームを回ってタスマニアの南側をあちこち回った。それでも、すでにワーカーが待機している状況でどこも同じ状況であった。

私は仕事があれば何でもいいと思い、タスマニアの北部へ移動してラズベリーファームやストロベリーファームを回って行った。

この時期、ほとんどの収穫物がシーズンに入っているので、人気があるチェリーなどは、仕事ゲットは難しいが、ストロベリーやラズベリーは、ファームの場所を知っていれば仕事を探すのは難しくなかった。
そして、私はストロベリーの仕事をゲットした。

3回目のストロベリーで、もう2度とやらないと思いながらも”いざ”という時はストロベリーに助けられた。

私はこうして、2年目に向かったタスマニアで、大失敗をしたのである。

情報も下見もしていたので、自信があったが、まさかの予想外のワーカーの量に私は完敗したのである・・・

どれだけ情報を持っていても・・

いつからシーズンが始まるかわかっていても・・

シーズンが始まってから行っては、すでに待っているワーカーに勝つことができないと身にしみて知ることができた2年目のタスマニアであった。


↓タスマニアのチェリーは実が大きく、
1Boxの単価も高いです。
それだけに稼げて人気があります↓
tasmania cherries


↓チェリーファームが多いエリア、このエリアいったいはワーカーであふれていた↓
Huonville1


↓当時把握していたファームの情報・そのおかげで、ストロベリーの仕事をゲットでき、どうにか生活することができた↓
タスマニア ハーベスト1